2010年7月1日木曜日

古墳 航空レーザーで高精度測量図

 私たちの業界の大手航空測量会社は、こぞって航空レーザー測量技術を開発しています。航空レーザー測量とは、上空からレーザー光を照射し、地表で反射して戻る時間から高低差などのデータを得る測量法で、地表のけもの道に至るまでとても詳細な地表の姿がわかります。このたび、アジア航測株式会社が、古墳の航空レーザー測量結果を公表しました。

古墳 航空レーザーで高精度測量図
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100626-00000021-maip-soci

 航空レーザー測量はとても高度な技術で、初めてみたときはその精密さに思わず感嘆の声をもらしたものです。中央大学の鈴木隆介先生(地形学)は

 1960年代は1/5万の地形学だった。
 1980年代は1/2.5万の地形学だった。
 1990年代は1/1万分の地形学を期待したが都市近郊に限られた
 このレーザー計測図があれば1/1の議論ができる。

 と述べられました。言いかれば 領域→地域→区域→現地スケールという意味だと思います。
 これほどのものでありながら、基本的に"業務用”だったので、あまり表にでることはありませんでした。しかし、このように国民的関心事である考古学とコラボレーションすることで、地形学が少しは普及するかもしれません。

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